割れた食器を金継ぎで直す(前編)
こちらをご覧ください。
次男坊が落として盛大に割ってしまった茶碗です。
破片をくっつけていますが、一部は粉々になってしまったため穴が空いています。
これを「金継ぎ」と言われる手法で修復していきます。
まあ、買い直した方が圧倒的に安いんですけど、この茶碗は次男が生まれた時に妻の恩師からプレゼントで頂いたものなので捨てるのは忍びなく、なんとか使えるように戻したいわけです。
と言っても、正当なやり方ではカケラ同士がうまく付かなかったりするので、ちょっと手抜きなやり方です。
まず使うのはこちら。
- 出版社/メーカー: コニシ
- メディア: Tools & Hardware
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おなじみ、アロンアルファです。
調べたところ、毒性はほとんどないということと、どうせ漆でカバーしてしまうので手っ取り早くこちらで接着してしまいます(真似する場合は自己責任でお願いします)。
アロンアルファで接着した状態が冒頭の写真です。
(ちなみに、継ぎ目に色が付いているのは漆と米粒で作った糊でくっつけようとして失敗した名残です…)
そして、金継ぎの道具。
- ジャンル: キッチン・日用品雑貨・文具 > その他
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- 価格: 6,480円
割れだけでなく、欠けの修復もできるので、実は結構使えます。
さて、アロンアルファだけでは修復できない穴の空いた部分、こちらは砥の粉と漆を混ぜたパテで埋めて修復していきます。
まず、砥の粉を水で溶きます。
そこに、漆を投入します。
あ!作業前に必ずゴム手袋を着用してください。漆なので、乾く前に触るとかぶれます。
だいたい耳たぶくらいの柔らかさになるようにヘラなどで練りながら分量を調整していきます。
いい感じの粘度になったら、このパテで穴(または欠けた部分)を埋めていきます。
乾燥して固まったらサンドペーパーで削っていくので、やや厚めに盛ると良いです。気泡が入らないようにしましょう。
パテを塗り終わったら、3日ほど乾燥させます。乾燥と言っても、漆は湿度がないと乾燥(硬化)しないので、ビニール袋に濡らしたキッチンペーパーと一緒に入れて口を縛っておきます。
続きは、乾燥したら書きたいと思います。
ここまで盛大にバラバラになってる食器を修復するのは初めてなのでうまくいくか分かりませんが、頑張ります。
ちなみに、こちらはだいぶ前に修復した丼です。フチが欠けてしまったので、上記のやり方でパテ埋めしたあと、漆と金粉でコーティングしています。
この程度の欠けだと、ガシガシ洗っても取れたりしないですし、食洗機にも耐えてます。